雨で外遊びができなっかたり、外出自粛だったりでお家での子供との過ごし方に困ることありますよね。オモチャ遊びやYouTubeもいいけど、絵本を子供と一緒に読んでみるのはいかがでしょうか。
絵本は親子のコミュニケーションツールになるだけでなく、想像力や読解力が身につくなど、さまざまな良い影響を与えてくれます。
今回は、読み聞かせにピッタリな絵本を年齢別に独断と偏見で選んでみました。
0~1歳
もこ もこもこ
作:谷川俊太郎
絵:元永定正
出版:文研出版
「しーん」「もこもこ」「にょきにょき」と小さな盛り上がりが出来たと思ったら、みるみる大きくなって「パチン」とはじけた。詩人と画家のコラボレーションでできた不思議でおかしな世界の絵本。
不思議な言葉と不思議な絵。出てくる言葉は「にょき」「ぽろり」と奇妙な擬音ばかり。大人が読むと「???」と頭にハテナばかりが浮かびますが、その不思議なところが子供にはいいのかもしれません。何だかわからないけど知らぬ間に夢中になってしまう・・・。その不思議さが誕生から40年以上経つ今日でも、愛読され続けている理由なのかもしれません。少し大げさに読んであげたり、読み方を変えてみたりすると、小さな子供は喜んでくれると思います。
我が家の本は、読み過ぎて”ビリビリ”の”ボロボロ”です。(笑)
しましまぐるぐる(いっしょにあそぼ)
作:柏原晃夫
出版:学研プラス
赤ちゃんが大好きな、「しましま」と「ぐるぐる」がいっぱい!赤ちゃんは、黒、白、赤などのコントラストの強い絵を見ることが知られています。カラフルできれいな絵本。
カラフルな表紙が目を引きます。1ページの厚みがあるボードブック仕様になっているので、赤ちゃんが少々乱暴に扱っても耐えれるように丈夫なつくりになっています。「しましま」模様の魚が泳いでいたり、へびが「ぐるぐる」巻きになっていたり・・・。コントラストの強い配色による「しましま」と「ぐるぐる」の模様に子供が笑って反応してくれますよ。
私は友人から出産祝いで頂いて、とっても良かったので、出産祝いに贈るのもおすすめです。
2歳~
しろくまちゃんのほっとけーき
作:若山憲
出版:こぐま社
お母さんとホットケーキ作り。ぽたあん、どろどろ、ぴちぴち…楽しい擬音と共においしい匂いがしてきそうな人気の絵本。
しろくまちゃんが一生懸命ほっとけーきをお母さんと作り上げています。文章は少なく、絵が中心のシンプルなストーリーですが、ホットケーキが焼けるまでの工程が細かく表現されているので、ワクワクしながら読めると思います。わかりやすく音に抑揚をつけてあげるとホントに喜びます!
最後は食べておしまい ではなく、お皿を洗いながら「おいしかったね」というシーンまで描いています。
私は、絵本を読み終えた子供が「おいしかったね」とニコニコしながら言っている様子に、心がじんわりします。
どうぞのいす
作:香山 美子
絵:柿本 幸造
出版:ひさかたチャイルド
うさぎくんが椅子を作りました。そして、「どうぞのいす」の看板をそばに立てました。ある日、ろばさんが椅子にドングリを置いておくと・・・。“優しい心づかい”と“かわいい勘違い”で心温まる絵本。
絵がとてもかわいくて温かい、やさしい気持ちになれる絵本です。文章は少なめで、わかりやすい言葉づかいなので、簡単に読み聞かせすることができると思います。色んな動物たちが次々に登場し、自分だけではなく、他の者の為にも何かを残すという優しい心の連鎖のお話は、思いやりの心を教えることができる良いストーリーになっている思います。何度読んでも楽しく読める絵本です。
3歳~
ぐりとぐら
作:中川李枝子
絵:大村百合子
出版:福音館書店
ふたごの野ねずみのぐりとぐら。料理が大好きなふたりは森で大きな卵を見つけました。大きな卵からは、大きなカステラができました。子どもたちに圧倒的な人気の絵本。
長年人気のぐりとぐらの絵本。この絵本を読み聞かせしている保育園や幼稚園も多いと思います。ママやパパが子供のころに読んだことがあるという方も多いのではないでしょうか。文章は多めなので言葉をたくさん覚えられます。シリーズ化されているので、次の絵本が選びやすいところもポイントです。
おおきなかぶ
作:A・トルストイ
訳:内田莉莎子
絵:佐藤忠良
出版:福音館書店
ロシアの昔話。発売から50年以上のロングセラー。大きなかぶをみんなで力を合わせて抜くという単純な物語の中に、大らかさ、力強さ、ユーモアなどが満ちあふれた絵本。
大きなかぶをみんなで力を合わせて抜くという単純ストーリーですが、繰り返しがあってリズミカルに読めます。言葉遣いも丁寧で安心感があります。大きなかぶを抜くシーンでは「うんとこしょ どっこいしょ」の掛け声があります。親子で読むときは、掛け声に合わせて一緒に揺れると盛り上がりますよ。犬や猫の人形が参加するとさらに盛り上がると思います。
5歳~
はじめてのおつかい
作:筒井頼子
絵:林明子
出版:福音館書店
小さなみいちゃんが、ママにおつかいを頼まれて牛乳を買いに行くのです。子どもがいつかは経験する、はじめてのおつかい。ひとりのお母さんが、子どもの体験をもとにつくった絵本。
小さなみいちゃんが手に百円玉を握りしめお店に向かう途中、坂道で転んでお金を落としてしまったり、ほっとして涙がぽろりとこぼれてしまったり、ドキドキとハプニングの連続です。小さな女の子の心の動きが描かれています。細部まで繊細に描かれていて、はじめておつかいに行くドキドキ感が伝わってきます。美しい街並みなども細かく描写されているので周りの背景も楽しめる絵本です。
からすのパンやさん
作:加古里子
出版:偕成社
からすの町「いずみがもり」にある、からすのぱんやさん。子どもたちの意見を参考にして、いろいろな形のパンをどっさり焼いたら評判になり、お店は大騒ぎに!明るく力強く乗り切るからすの家族を描いた絵本。
貧乏になったり、大繁盛したり、予想外の展開が愉快で躍動感のある絵本です。見開きのページにずらりと並んだたくさんのユニークでおいしそうなパンは何度見ても飽きることはありません。親子の会話も盛り上がること間違いなし!「〇〇のパンはど~こだ!?」なんてパン探して楽しむこともできる1冊です。パンが好きな子供には絶対おすすめです。
最後に
如何でしたでしょうか。気になる絵本はありましたか?
絵本は親子のコミュニケーションツールになるだけでなく、子供の発育にさまざまな影響を与えます。年齢や成長に合った絵本を選んで、親子で会話をしながら楽しんでみてはいかがでしょうか。