ドラム型も人気ですが、やっぱりタテ型の方が売れているそうです。その訳とは??
タテ(縦)型洗濯機の買い時は“4月~5月”
新モデルの発売は5月~7月が多い
タテ(縦)型洗濯機の買い時は“4月~5月”です。
なぜかというと、新モデルの発売日が5月~7月に多い傾向があります。先日もPanasonicが6月から発売する2021年モデルを発表したところです。
なので、新モデルが出る直前の旧モデルがお得に買えるため、“4月~5月”は買い時ということになります。
タテ型とドラム型の違い
その1:大きさ
2020年上半期の洗濯機販売台数のうち83%がタテ型です。ドラム型も人気があるものの、ほとんどのご家庭ではタテ型を使われているようです。
では、なぜタテ型を買う家庭が多いのか?その最大の理由は「大きさ」です。ドラム型が入らないんです!
洗濯機の設置場所のスペースは何とかなっても、設置場所まで運ぶための搬入経路に問題があることが多いようです。
例えば
- 階段が登れない
- 廊下が曲がれない
- 部屋の入り口が入れない
など、せっかく買ったのに、設置場所までたどり着けないことがあるようです。嘘だろ?と思うかもしれませんが、結構あるようです。(購入前に搬入経路も確認しましょう)
タテ型はドラム型に比べると、そこまで大きくはないし、小型のものもあります。
その2:洗浄力
洗浄力ですが、ドラム型は以前に比べて上がってきているようですが、タテ型と比べると、やはり劣っていると言われています。
タテ型は、底面に搭載されているパルセーター(回転部)で水と衣類を回転させ、揉み洗いや擦り洗いをします。水を沢山使うため、泥汚れを落とすのに強いと言われています。
ドラム型は、ドラム部分の縦回転により衣類を持ち上げ、上から下に落とす叩き洗いをします。使う水の量が少ないので、洗剤濃度が薄くなりにくいため、皮脂汚れをお落とすのに強いと言われています。
タテ型は、ドラム型に比べ水の量を多く使うので、水道代はドラム型より高くなります。また、揉み洗いや擦り洗いはドラム型の叩き洗いに比べ、衣類が傷みやすくなります。
その3:乾燥機能
乾燥機能についてですが、ドラム型は洗濯と乾燥の両方が出来ることが特徴ですが、タテ型は乾燥機能が無い全自動洗濯機と乾燥機能の付いた洗濯乾燥機の2つの種類があります。
ドラム型の多くがヒートポンプ式(エアコンと似た仕組み)で温めて乾かすのに対して、タテ型のほとんどは、ヒーター式(ドライヤーと似た仕組み)の乾燥機能になっています。ヒーター式は比較的高い温度で乾かすため、ドラム型のヒートポンプ式に比べて衣類が傷みやすくなります。また、電気代もヒートポンプ式より高くなってしまいます。
その4:値段
値段についてですが、これはタテ型の方が圧倒的に安い商品が多いです。
ドラム型が、洗濯容量10kgで15~20万円するところ、タテ型は、同じ容量で乾燥機能が付いたとしても10万円を超えることはあまりないです。安いモデルであれば容量10kgでも6万円くらいであります。
タテ型洗濯機 最新機能
タテ型洗濯機の最新機能について少し紹介します。
インバータ制御
インバータ制御とは、モーターの回転を制御する機能です。
このインバータ制御が有るのと無いので何が違うかというと、
- 電気代が変わる
- 水道代が変わる
- 運転音変わる
などが変わってきます。
洗濯容量8kg以上のモデルに付いていることが多いです。8kg未満でも一部のモデルでは搭載されています。本体価格は少し高くなりますがランニングコストと運転時の音の静かさが違ってくるので、購入の際は検討する価値がある機能だと思います。
洗剤自動投入
ドラム型は、比較的付いているモデルが多くなってきています。タテ型は、上位モデルや大型のものには付いていることが多いです。
洗濯機に洗剤や柔軟剤の詰め替え用を1本分くらい入れておけば、毎回洗剤の量をはかって入れる必要がなくなります。しかも、洗濯物の量に合わせて自動で量をはかって入れてくれます。設定で多めや少なめにすることも可能です。
温水洗浄
ドラム型によく付いている機能ですが、タテ型でもメーカーによっては上位モデルで付くようになってきています。
冬の寒い時期で水温が低いときは、汚れが落ちにくくなってしまいますが、水温を30℃・40℃・60℃などに設定して汚れを落としやすくします。
メーカーの特徴(5社)|おすすめ機種
メーカー5社の特徴を簡単に紹介します。
HITACHI (日立)
日立の特徴1「洗浄力」です。
「AIお洗濯」という機能があり、複数のセンサーで洗剤の種類や布質、汚れの量、水の硬度など様々な状況を確認して、洗い方や運転時間などを自動で制御してくれます。
「ナイアガラシャワー」「ビートウィング」「温水ミスト」を効果的に使い、綺麗に洗ってくれます。
また、「自動お掃除機能」で約6リットルの水道水を使って、洗濯槽の裏側など見えない部分に付着しやすいよ汚れを洗い流して除菌し黒カビを抑えます。他のメーカーの場合は、すすぎの水を使って洗濯槽の掃除をするのですが、日立の場合は新しい水道水を使って掃除します。
日立の特徴2「風アイロン」です。
最上位モデルに付いている機能です。高速の風で衣類のシワを伸ばし、アイロンの手間を減らしてくれます。ただし、この乾燥機能は2kgまでです。
Panasonic (パナソニック)
パナソニックの特徴1「泡洗浄」です。
洗剤を混ぜる時に、泡にてして豆乳することで衣類の奥まで洗剤成分を行きわたらせてくれます。
パナソニックの特徴2「温水機能」です。
30℃、40℃、60℃と設定できる温度が豊富です。黄ばみ予防からベビー服の除菌までできます。
パナソニックの特徴3「操作パネルの位置が奥」です。
他のメーカーの操作パネルは手前にあることが多いですが、パナソニックは奥にあるので、手前がスッキリしていて入り口が広くて近いんです。
パナソニックの特徴4「満足度」です。
価格は高めですが、機能的に「買って良かった」と思わることが多いようです。
TOSHIBA (東芝)
東芝の特徴1「ウルトラファインバブル」です。
肉眼では見えない直径1μm(マイクロメートル)の小さな泡を発生させて、繊維の奥まで洗剤の洗浄成分を届けて洗います。しかも、10年交換不要のAg+抗菌水ユニットから溶け出した抗菌成分が繊維の隙間に入り込んで、衣類の雑菌繁殖を抑えてくれます。
東芝の特徴2「S-DDモーター」です。
騒音の原因となるギヤやベルトがないダイレクトドライブで運転音を抑えます。集合住宅や夜間に洗濯をすることが多い方にオススメです。
AQUA (アクア) [旧ハイアールアジア/三洋電機]
アクアの特徴は「超音波洗浄機らくらくSONIC」です。
洗濯機本体の中央に設置された「超音波ホーン」で汚れた部分を浮かせて弾き出します。また、こだわりの超音波周波数で、衣類を痛めることなく汚れを落とします。
SHARP (シャープ)
シャープの特徴は「穴なし槽」です。
槽に穴がないので、槽の外側に付いた黒カビや汚れが槽内へ侵入しません。また、節水効果もあります。1回の洗濯で2リットルのペットボトル約16本分(32リットル)の水が節約できるそうです。ただ、穴がないので脱水が弱い傾向にあるようです。
また、価格が他のメーカーよりも安く設定されてるのでコスパで人気があります。穴なし槽で節水やコスパが気になる方にはオススメです。
まとめ
タテ型洗濯機は、ドラム式に比べてリーズナブルな製品が多く、サイズが小さい点も魅力です。乾燥機能やスマホ連携機能などを備えた高性能なモデルから、コンパクトで使い勝手に優れた一人暮らし向けのモデルまで多彩な製品があります。使用する家庭環境と各メーカー特徴をうまく組み合わせて使い勝手のよい一台を探してみてください。